毎度お世話になってます、めりめりですm(_ _)m
突然ですが、今からおよそ14年程前、私はFF11内での出来事がきっかけで大きく人生が変わったことがあります。
#ff11メッセージというタグが流行ったことに乗っかって、今回はそのお話をしてみようと思います。
文才が乏しい故、テキストが見苦しかったらすみません。
ーー私は蛇鯖出身なんですが、FF11を始めてから蛇鯖が尻鯖へ吸収合併されるまでずっと1つのリンクシェルにお世話になっていました。
一時期ではありましたが、ミュージシャンが多く在籍していたリンクシェルで、またミュージシャンでなくても根っからの音楽好きが多かったこともあり、そっち系の話で盛り上がることも頻繁にありました。
さらにはオフ会も何度かやりました。関東在住の方が多かったのでいつも東京で。
もっと言うとLSメンバーのライブにも行きました。
さて、そんなリンクシェルだったんですが、そのメンバーの中にTさんという人がいました。
他でもなく、彼もけっこうな音楽好きで話題の中心をかっさらうこともあったんですが、彼にはある欠点がありました。
それは、とても性格が悪いということ。
これは本人も言っていたんですが、口が悪くかなりのヘソ曲がりだったんですね。
なもんで、大きな問題にはならなかったもののLS内でも冷やっとする場面が多々ありました。
彼が参加する攻略LSの共通の知人から人間関係について相談を持ちかけられることもあったくらいです。
でも、私は彼とずっと仲良しでした。
なぜかはよくわかりません。ウマが合うってこういうことなんでしょうか。
そんな感じだったので二人で遊ぶことも頻繁にあって、また本当に多くの音楽談義をした気がします。
今思えばその辺の趣味趣向が合うってことも大きかったのかもしれませんね。
ーーそんな中、決定的な日は突然やってきました。
その日も彼と二人で遊んでいましたがいつものように音楽関連の話で盛り上がってしまい、これまたいつものように戦への手が止まってチャットに夢中になってしまっていました。
その時、よくよく考えたら彼からは一度も好きなアーティストとか聞いたことなかったなと思いその話題をふってみたんです。
「そういえばTさんの好きなアーティストって聞いたことないけど、ある?」
「そやな、俺ずっと好きなんはくるりかな。あのバンドはほんますごいわ。」
「あー知ってる。知ってるけど有名な曲しか知らんのよね。ばらの花とかワールズエンド〜とか。そのへんしか。」
「"How To Go"って曲は知ってる?あれが特に良い。ホントにやばいアノ曲は。」
「その曲は知らないけど、何がどうヤバいのかw」
「んー、聴けばわかるかもしれん。いや、わからんかもしれんw」
「何を言ってるんだ君はw」
「デビュー当時から好きやったけど、あの曲聴いてからやんね、どっぷりハマり出したの。とにかく衝撃受けた曲やったって話。」
「なるほど。まあ気になるし、聴いてみるわー。」
とまあ、そんな会話があったんです。
細かいとこまでは覚えていませんが、おおかたこんな感じだったと思います笑
そして、本当にその曲が気になっていた私はログアウト後すぐにTSUTAYAへ走り、その曲が入っているくるりのアルバムをレンタルしました。
…家に戻って早速CDを入れる。
再生を、押す。
なんかすごいドキドキしてました。
どんなんが飛び出てくるのか。
イントロはドラム?ギター?ベース?いきなり全員で?
とその時、ダーダーダー!と全員で入るバンドサウンドが私の耳を通して身体の中に入ってきました。
…表現下手糞なんで、どう言ったらいいのかわかりません。
聴き終えた後の私は、よく言う『電気が身体を駆け巡った』といった感じの痺れるような感覚を覚えてました。
なにこれ、めっちゃいい…
その晩、リピートを何回やったのか覚えていません。
ひたすらその曲を聴いて、気が付いたらギター搔き鳴らしてひたすらコピーしてました。
この時、私は色々音楽について考えていたと思います。
既にFF11のことはもう頭の中にはありませんでした。
ただ唯一、とんでもないモノを紹介してくれたなTさんは、と思ったくらいで。
実はこの日を境に私はFF11を休止していました。
他でもなく、音楽活動にどハマりしたからです。例の曲が起爆剤になって。
ひたすら練習してひたすらライブやってひたすら曲作って、みたいな毎日を過ごしました。
あれから私がFF11に復帰したのは、アトルガンの秘宝がリリースされた後だったのでおよそ2年くらいは間を空けていたと思います。
復帰当時残っているメンバーもいましたがすっかり面子が変わっていて、Tさんの姿もそこにはありませんでした。
ちなみに私はその後もう一度休止することになるんですが、後で聞いた話によるとその間にちょっとだけTさんが復帰していたらしく、その時期に引退しちゃってたみたいです。
なので結局、あの日あの曲を紹介してもらって以来会っていないということです。
ただただ私は彼に感謝の気持ちを伝えたいんです。
彼の紹介してくれたあの曲との出会いがあったおかげで私は就職という選択肢を捨て、殻を破ったように音楽への道へ本格的に進むことになりました。
過言ではなく、あの曲のおかげで私の人生が変わったんです。
でも、その気持ちを伝える術がもうありません。
Tさんは一度もオフ会には参加しなかったので、連絡先もわかりません。
POL内で検索したらアカウントも消えていました。
当時20代そこらの若造だった私は目の前のことに夢中になっていて、あの日以降FF11のことはすっかり忘れていた。
これが本当に悔やまれる。
あの後、普通にログインしていれば普通に会えてまた普通に話ができたんですが、もうそれは叶わなくなりました。
Tさん、今でも元気にしてるんだろうか。
めっちゃ毒舌だったし、キレやすい性格だったけど、実はけっこう面倒見良かったんです。
戦闘のイロハを教えてくれたのも彼。
赤盾のやりかたを教えてくれたのも彼。
シロッコ手伝ってくれたのも彼。
そして、人生を変える曲を紹介してくれたのも、彼。
本当に感謝してる。
もし仮に、仮に彼が復帰しても、別アカウントなのでフレンドリストに私は居ないし、私は名前が変わってるので彼は気付かない。
もし彼がまた同じ名前で復帰したのならワンチャンあるかもしれないけど、、、
と思って今でも時々サーチするんですが、やっぱり、いないんですね。
ReFrienderというサービスが最近リリースされて、きたこれ!と思ってサーチしましたがこちらにも(ry
そんな望み薄な希望を抱えて再会を夢見る37歳が、こうしていま記事として綴っているワケですが…。
先のカバーアルバムでもわかる通りココ最近DTMに明け暮れていることもあって、この度、Tさんが紹介してくれた例の曲をカバーさせていただきました。
再会祈願の会心の一撃。『How To Go』
…あれからおよそ半年後。
とあるオーディションに合格し、私のプロ活動がスタートしました。
0コメント