現在、全鯖ツアー休暇中のめりめりです。
この空き時間を利用できたおかげでようやく次の特集に着手することができました。
今回からは、最後の拡張ディスク『アドゥリンの魔境』よりその国家を題材に中身を紐解いていってみようと思います。
アドゥリンの国家は驚く程よく作り込まれていて、今現在も調査中なので完結するまでにかなりの期間を要する見込みです。
いつものように回想システムを利用したり、特有なものとしてはセレニア図書館、またネット上での調査、さらには現実世界の政治とも照らし合わせつつ、アドゥリンがどんな国家なのかを現在も調べ回っております。
ちょっとやりすぎかとは思いましたが、必要が生じたため公務員関連の資料も1冊購入しました…笑
今回の記事では、深いところに入る前に神聖アドゥリン都市同盟という国が一体どのような国家なのかをまずは解説してみようと思います。
注)この記事には関連ミッション・クエスト等のネタバレを含んでいます
注)記事内に誤表記が見られた場合は都度修正していきます
◆第一節 神聖アドゥリン都市同盟について
第一項 アドゥリンの国政
神聖アドゥリン都市同盟では十二名家の当主からなる議会統治制が採用されています。
現実世界でも多種民族が同居する国家ではこの議会統治制がとられることがあるようで、スイスがそれにあたります。
また日本でも町内会でこの議会統治制と似たシステムを採用しているとのこと。
簡単にいうと議院内閣制でみられる解散権というものがなく、且つ全て議会の指揮下におかれている国家ということになります。
というかアドゥリンに解散権や選挙まで加えてしまうとたぶん開発の方ゲッソリなりますよね…笑
議会統治制についての詳細はWikipediaへ。
ちなみに神聖アドゥリン都市同盟は以前は王政が採用されており、あの有名なオーグスト・P・アドゥリンが初代の国王として在籍していました。
オーグストが国王になる前はまだウルブカ地方は未開の地で、オーグストをはじめその他11人の騎士たちによりこの地が開拓されていったとされています。
まさにこれが十二名家の由来であり、またアドゥリンの紋章に記載されている12本の剣の由来でもあるわけです。
なお天晶暦でいうとおよそ1000年前という曖昧な時期に建てられた国家とのことですが、天晶暦700年後期に今のような国政に変わっています。
その発展は噂に名高く、あのジュノ大公国と肩を並べる程の海洋貿易都市になっています。
第二項 十二名家
さて、ではアドゥリンの国がどのようにしてまわっているのか。
これは十二名家のそれぞれの役割を見ていただくとわかりやすいかと思います。
【引用:十二名家 @FF11用語辞典】
この一覧からもわかるように、十二名家には内閣に似た役職が振り分けられています。
内閣総理大臣と同等の役職に就いているアドゥリン家や、若くして国の財務を仕切っている実質国のNo.2であるメルヴィアン・ドゥ・マルクロワ率いるウォルタリス家など、実に個性溢れる家系が揃っています。
また、十二名家では主に国政を担当する家系と主に開拓関連の国営企業であるワークスを担当する家系とがあり、これら十二名家が国政の中枢を担っていることから ”開拓” というのがいかに大きな国のテーマになっているかが伺えるかと思います。
この十二名家の詳細については次回の記事で詳しく探っていきます。
第三項 ワークス
十二名家が集い国家について討議する議会 ”十二家会” では最大のテーマである ”開拓” について度々議論されていますが、ミッションや各種クエストについてもその開拓絡みのものが大半を占めています。
冒険者についてはミッション第一章の中でこの十二家会の後に開催される晩餐会から本格的に十二名家と絡んでいくことになりますが、その前に、初めてアドゥリンの地に降り立った冒険者がまず関わるのがワークスという国営企業になります。
【引用:ワークス @FF11用語辞典】
ワークスというのは国の予算で運営される国営事業であり、その予算についてはあのメルヴィアンでさえ酷く頭を悩ませているとのことですが、際限なく予算をつぎ込むと破綻に追い込まれるためそれを防止する目的で導入された制度がコールチケット制といわれています。
ただし一方で、エディファイトと呼ばれる発展を望んでいる一面もあり、コールチケットという縛りがある面も併せて、いまいち予算の志向性が掴めないのはプレイヤーならではの悩みといったとこでしょうか。
また開拓を巡っては、ミッションやクエスト等で推進派と反対派が衝突する場面が多く見受けられますが、開拓と国の発展についてはメルヴィアンの手記に参考になりそうなネタが隠されていました。
”今日、PIO.ワークスから報告を受けた。
ここ一か月の開拓の進み具合は素晴らしい、とのこと。
国庫を預かり、開拓に予算を振り分けている身としても嬉しいことだ。
それもこれも例の新しい開拓者たち──中の国の冒険者と呼ばれる者たちのおかげだ。
街では相変わらず開拓反対派の声も大きいようだが。
なに、実際に反対に回っているのは、十二名家のうち四家にすぎない。
開拓が進めば彼らの声も小さくなっていくだろう。広いと言われるアドゥリンの街だが。
実際には人口の増加にまったく追いつけていないのだ。
この島は、地味が痩せており、作物の大幅な収穫増を見込むことはできない。
森が傷つくと彼らは言うが、このままではアドゥリンの民が傷つくばかり。
それをどうするつもりなのか……。
東ウルブカの開発は急務だというのに!”
【引用:メルヴィアンの手記より ~十二家会、其の後~ @アドゥリンの断章】
といったように、メルヴィアンはアドゥリン人口の激増も相まって開拓こそ国の発展に貢献するとの見方を示しており、またワークスに対してその事業に大きく期待を寄せていることが伺えます。
ところが唯一ピースキーパー・ワークスを担当するヴォーケイン家のみ開拓反対を訴えていますが、表面上では差し障り無いよう開拓の流れに従う一方で秘密裏に開拓妨害の策略を図るという場面もみられます。
こういった複雑な絡みもアドゥリンの物語を広く色付けているので注目しておきたいところですね。
各ワークスの詳細に関しては説明担当NPCが配置されていることや冒険者自身よく関わる機関であるため、今回の特集では割愛させていただきます。
第四項 エクソシスト
エクソシストは元々ハロウィン関連イベントで初登場しており、その後度々出現するようになりましたが、これらも元々西の国、すなわちアドゥリンから派遣された団体だったんですね。
FF11では信仰宗教であるアルタナ信仰から発展した一派と位置づけられるエクソシストですが、私たちが想像するエクソシストとほぼ変わらず、除霊を専門とした職業として活躍しているようです。
さて、先述からわかる通りアドゥリンにはエクソシストの本拠地があるんですが、十二名家の中で一番関わりの深いのがウェーザースプーン家です。
この家系、本来はイルドベールが当主ですがもうひとりの代表として動いているのがアークエクソシスト(エクソシストの長)のヴォルティミアであり、エクソシストの代表的な施設としてエクソシスト・プライオリーと呼ばれる修行場も隣接されていることから、その関わりの深さが伺えます。
アドゥリンのミッションやクエストでも度々顔を出すようになってくる集団ですが、この中でひときわ目立っていたキャラクターがあのイングリッドです。
エクソシストの腕前としてはかなり長けているとのことで、アークエクソシストの一段下の階級であるハイエクソシストという称号まで得ている、ツンデレタイプの若きキャリアウーマン(with B的な人を引き連れて登場することも)です。
このイングリッドも含めエクソシストという集団がアドゥリンの政治に加担するシーンもあったりするため、国を語るうえでは外せない要素であると言えるでしょう。
今回はここまでとなります。
先ほども申し上げましたが『アドゥリンの魔境』に関しては、国家設定自体がよく作り込まれているのでミッションやクエストでもリアリティのある内容が多く存在します。
特に、これまでは人対魔物という関わりが主であったのに対し、こちらは人対人(やはり最後はファンタジーになりますが)という関わりが目立つ異色作品だという認識を私は持っています。
だからこそ楽しめたタイトルでもありますし、政治経済関連の話が好きで、現代社会と照らし合わせられる要素もなかなか興味深いのでこういった特集記事に対して書き応えを感じるのは気のせいや間違いではないはず…。
…とまあ、こういう意気込みの中で書き進めていますが、ヴァナ・ディールトリビューンクロニクルという書籍をお持ちの方がいましたら今一度アドゥリン関連の記事を読んでみて下さい。この国の奥深さがよくわかるかと思います。
なので、この膨大な情報量に負けないよう可能な限り頑張って綴っていきますので、今後もどうぞ宜しくお願い致します。
次回は各家系の詳細と開拓問題について触れる予定となっております。
それではまた。最後までお付き合いいただきありがとうございます!
※参考文献
Wikipedia (政治関連)
アドゥリンの断章 @公式
神聖アドゥリン都市同盟 @公式
アドゥリンの紋章 @公式
ワークスに関する報告書 @公式
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